30過ぎたら要注意！目元のシワの原因とは？

目元にできるシワは大きく分けて3種類に分類できます。

• 目の下に浅く細かいシワができる「ちりめんシワ」
• 目の下にできる「たるみシワ」
• 目頭から頬の中心に向かい斜めに走る「ゴルゴ線」

ここからでは、それぞれのシワについて詳しくご紹介します。

ちりめんシワ

ちりめんシワは皮膚の中でも表皮という一番外側にある皮膚組織が深く関わっています。表皮の最表面にはバリア機能や保湿機能に優れた角質層があります。この角質層の機能が低下すると肌に必要な潤いを保てなくなり、ちりめんシワが生じてしまうのです。

特に目もとの皮膚は、頬の10分の1程の薄さしかないことから、乾燥しやすい部位でもあります。皮膚が薄い分、水分を保持する力が弱いために潤いが逃げやすいという特徴があるのです。

目元のちりめんシワは、眉間やおでこにできる深いシワと比べると幅広い年齢層で見られます。中には20代前半から出てくる人もいるため、早めのケアが大切なシワでもあるのです。

たるみシワ

たるみによってできるシワは、先ほどのちりめんシワよりも深いシワが多くなります。シワの進行度としては、ちりめんシワは初期のシワですが、たるみシワはさらに進行したシワで、加齢とともに現れます。

目の下の皮膚がたるんでシワができると、とても老けたように見えてしまいます。たるみシワがなくなることで顔がすっきり見えることがあるなど、印象に影響を与えやすいシワでもあります。

ゴルゴ線

ほうれい線は性別や年齢に関係なく全ての人にありますが、ゴルゴ線はできる人もいれば全くできない人もいるシワです。骨格筋や顔の皮下脂肪の量によってゴルゴ線の有無に個人差があるのです。その分、ゴルゴ線があると、より一層老けた印象を与えやすくなります。

目元のシワの原因は、それぞれのシワの性質により異なります。目元に見られるシワの種類ごとに原因を解説していきます。

ちりめんシワ

ちりめんシワの最大の原因は乾燥です。乾燥により肌の水分が失われ、キメが荒くなり、浅く細かいシワができます。また、紫外線を浴びることにより発生する活性酵素により肌の老化が進み、水分保持機能が低下することも原因とされています。これらには加齢によっておこる水分保持機能の低下も影響を与えているため年齢を重ねるほどシワができやすくなります。

また、アイメイクも目の周りの乾燥に影響を与えています。皮膚が薄く繊細な目の周りに施すアイメイクは、メイクを落とす際に強くこすって洗ったり、刺激の強いクレンジング洗顔料を使用する機会ができます。そのことが肌への刺激となりバリア機能を壊す原因にもなるのです。

たるみシワ

たるみシワは、目の周りの表情筋や皮膚そのものの衰えが原因でできるシワです。目の下の皮膚の下には眼窩脂肪という脂肪の袋がたくさんあります。加齢によって眼球を差せる靭帯が弱り、眼球が下がることで眼窩（がんか）脂肪が押しつぶされます。

このときに、目の回りにある眼輪筋が眼窩脂肪の飛び出しを抑える役割があるのですが、加齢により眼輪筋が衰えることで眼窩脂肪が飛び出してしまい、最終的にたるみシワになってしまうのです。

また、スマートフォンやパソコンもたるみシワの原因のひとつです。スマートフォンやパソコンを長時間見続けることで、まばたきの回数が減るため、目の周りの筋肉が衰えて目の下にたるみができるようになるのです。

ゴルゴ線

ゴルゴ線の主な原因は表情筋や筋膜の衰えです。また骨格によってもゴルゴ線のできやすさが変わり、頬骨が張っている人はゴルゴ線が出にくく、頬骨が平坦な人にはゴルゴ線が多く見られる特徴があります。

ゴルゴ線ができる部位が眼輪筋という目の周りの筋肉の下縁にあることから、下まぶたの眼輪筋の衰えと皮下脂肪の減少により、すきまができるためにシワが出現します。

シワを和らげるマッサージ

人差し指と中指の腹を目の下のくぼみにあてて、目頭から目尻へ優しくなでます。目の上も同様にくぼみに沿って目頭から目尻まで指を優しく滑らせましょう。そして最後に指をチョキにして眉毛の上下をなでます。

その後は温めたタオルなどで、目元を温めるのがおすすめです。目元を温めて血行がよくなることで老廃物を流し、肌の代謝を良くする効果が期待できます。マッサージする際は皮膚に強い刺激を与えないように、クリームやオイルなどを使用して、優しい力加減でマッサージするように注意してください。

目元のスキンケア

目元は顔の中でも非常にデリケートなパーツです。そのため、バリア機能を整えられる肌環境を作ってあげることが重要です。具体的にはアイメイクを落とす際にクレンジング剤を優しくなじませ、こすらないようにすることなどが挙げられます。また、濃いアイメイクを控えることも効果的です。

その他にも定期的に目元のみにコットンパックをして保湿ケアを行うこともおすすめです。コットンに化粧水をたっぷりと含ませて、まぶたの上に3～5分乗せるようにしましょう。

さらに目元専用のアイクリームを使うこともおすすめです。保湿力が高いものやエイジング効果が期待できるものまで、多くのアイクリームがあります。自分にあったスキンケアを見つけて、目元の乾燥を防ぐことがシワの予防や、ちりめんシワなどの軽度なシワの改善にもつながります。